« 地鎮祭 | TOP | 小論文模試 »

2008年08月01日(金曜日)

●包丁講習会

 7月31日(木)に包丁についての講習会が行われました。
 講師の先生には、啓新高校に包丁を納めてくださっている「堺石藤」の技術ご担当の石谷さんにお越しいただきました。担当の先生からのコメントです。
「この講習会の目的は、料理人として道を歩むのに、包丁のこと何も学んでこなかったのかと言われないために、また長く大切に使用するためにどのような手入れをしたらよいかなど、基礎知識を取り入れるために行われたものです。
 はじめに、「包丁の基礎」ということで、和洋中のそれぞれの包丁の種類と名前の由来を教わりました。中でも蛸引包丁は蛸をさばくためのものではなく、関東型の刺身包丁であることも知りました。
包丁を研ぐ時の注意点も教わりました。刃の断面図の中に鎬(しのぎ)という部分がありますが、そこを削ってはいけないと言われていますが、ここから「しのぎをけずる」という言葉が生まれたことを知りました。あと、細かい指導の中に、包丁を直火であぶって乾かしたり、カステラを切ったりする方がおられるそうですが、包丁がただの鉄になってしまうため、それは絶対やめてほしいとのことでした。生徒の中にも乾かしたり拭いたりするのが面倒な子もいるため、実習の指導に当たる際、十分気をつけなければならない事だと強く感じました。
 収納の際、包丁はぬれていると錆びてしまいます。ステンレスだからといって侮ってはいけないことも学習しました。
 次に「研ぎ」に入りました。各自が砥石を持ち、個人の包丁を一本ずつ丁寧に研いでいました。角度など難しい部分もありましたが担当の方に聞きながら、真剣に取り組む姿勢が伺え、料理人の道にまた一歩前進したような気がしました。
 最近では家庭で使用できる簡単に研ぐ器具が氾濫しています。また屋外でも包丁を研いでくれる業者が増えてきました。昔から家庭で担っていた仕事が外に移り、私たちは本来家庭で学ぶべきものを学べなくなり、また失うものも多くなってきたのが現状です。今回の研修で、少しでも家庭が担ってきた仕事を再確認し、切れ味のよい包丁で楽しく料理を作ってもらえたらいいと思います。
 また、担当の方も「この学校での印象は、とても楽しく調理をされているんだなと感じました。この中から有名な調理人がでることを期待しています」とコメントされていました。お忙しい中、遠いところをご指導しにきてくださり本当にありがとうございました。」

道具は命、啓新高校!

photophotophotophoto
 

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)