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2008年09月01日(月曜日)

●創立記念日

「校長講話」
 全校生徒のみなさん、おはようございます。今日、9月1日は啓新高校の誕生日、創立記念日です。皆さん一人一人に誕生日があるように、今日が啓新高校の誕生日です。みなさんの年齢はそれぞれ15歳から18歳までだと思いますが、啓新高校は今年46歳を迎えました。
 さて創立記念日にちなんで、今日は建学の精神について理解を深めたいと思います。私立高校にはそれぞれ建学の精神というものがあります。この建学の精神とは創立者の思い、つまり、うちの学校ではこんな教育をしたい、こんな人間を育てたいという創立者の信念を言葉で表したもので、県立高校にはないものです。県立高校にあるものは校訓だけです。本校でいう「誠実・協和、健康・礼儀」にあたるものですね。本校の建学の精神とは「真・善・美」「行学一路」ですね。難しい言葉です。聞いただけで何を言おうとしているのかわかりますか?この二つの言葉はまさに哲学的な言葉ですから、わかりやすく説明します。創立者の最終目標は「個の完成」です。一人一人はそれぞれ違う人間である。だからこそ自分の可能性を信じ、最後まで自分の真実の力をあきらめず追求し、学ぶこと。この世の中の全てのことから真理を学ぶこと。真理とはどんな場合にも通用する知識、これが「真」。そして、そこでえられた力を自分のためだけではなく、世のため人のためなど善い方向に使っていくこと、これが「善」。そしてその姿こそが人間として完成された美しい生きた方、姿である。これが「美」です。さらにはその実現のためには「行学一路」でなければならない。「行学一路」とは常に学びながら行う、行いながら学んでいく、いわゆる実践教育です。学ぶだけで何も行動しない、行うだけでなにも学ぼうとしない、これでは人間としての成長はなく、自分の力、つまり個性を見つけ、発揮することはできません。常に行いながら学ぶ、学びながら行う、この二つのことは一筋の道である。ということです。
 さてこの創立者の思いから、私はさらに伝えます。みなさんは一人一人は違う人間です。違う人間であるからこそ尊いのです。つまりこの世の中に一つしか存在しないものなのです。人間は地球上に60億ほどいます。日本でさえ1億2千万人、しかし、自分という存在はたった一つです。大事にしましょう。だからこそ相手を大事にしてあげてください。お互いを敬い、思いやることが大切です。いわゆる真理です。
 昨日、おとといと24時間テレビが放映されていましたね。見た人も多かったのではないかと思います。世の中には障害に負けず頑張って生きている人がたくさんいることをあらためて感じました。そして今、自分が五体満足でいることがどんなにすばらしいことなのかを気づかされたきがします。朝起きて、手が動くこと、足が動くこと、話すことができること、聞くことができること、当たり前のことがすばらしいのです。
 番組の中ではスピードというグループが再結成した事が話題として取り上げられていましたがその中のメンバーの一人で今井絵理子さんの子供のことに話しが進んでいましたが、その今井さんの子どもはなんと生まれつき耳が聞こえない障害を持って生まれてきたのだという事が紹介されていました。その中で母である今井さんが自分の子供を育てる上で大切にしている考えがとても印象的でしたので紹介しておきます。それは「あわてない」「くらべない」「あきらめない」、障害を持っているのは大変だけどこれも個性である。一人の人間である。
 皆さんは五体満足の人ばかりだと思います。学校生活において不平不満を言っていませんか?勉強面でもやる前からあきらめていませんか?どうせできない、わからない、自分ができないのは親のせい、先生のせい、他人のせいなんて考えている人はいませんか?昨日マラソンを走った江戸はるみさんも6年前にこの24時間マラソンを走りたいと思いました。「夢はいつからでも持つことができる。」といってましたね。人生のチャンスはいつ訪れるかわからないもの。チャンスがきた時にそのチャンスをつかむ準備ができてるかどうかが大きな分かれ道になります。誰しもチャンスは必ず来るのです。転機は訪れます。いつかくるチャンスに向かって準備をし続けている人が夢を実現できる人、掴む人なんだと思います。江戸はるみさんもまず思わなければ、このマラソンはなかったと思います。まず、思うこと、そして行動し続けること。それにより目の前の状況は少しづつ変わっていくものです。
 ぜひ「個の完成」にむかって本校の理念である「可能性への挑戦」を合い言葉にそれぞれの人生の一日一日を力強く歩んでください。
 最後に、今週は学園祭ウィークになります。この学園祭においても個性を爆発させ皆の可能性への挑戦、「啓新魂」を見せつけてほしいと思います。

創立者の思いを新たに、啓新高校!

コメント

創立記念日おめでとうございます。建学の精神で思い出したことがありましたので書かせていただきます。私の叔母は創立当初に近い女子校の卒業生です。先日全国放送の番組で永平寺中学校が学校に登校するときに一礼をしてはいる場面がはいり その番組の出演者は永平寺が近くにあるから礼儀正しいんだね と言っていたらしいのです。私の叔母は自分が高校時代に そう教えられてきたため それが当たり前だと思っていたようで うちの子に そう習ってるよね?と相づちを求めたら 知らない…と返事をしたため 叔母はがっかりしてしまったようです。

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